「最近、寝ても疲れがとれないなぁ」
「睡眠時間は短くないはずなのに昼間の眠気がひどいなぁ」
「肩こりがひどくてつらい」
「目覚めた時に口の中がカラカラに乾いている気がする」
こんな悩みをお持ちの方の中には、枕が合っていないためにぐっすり眠ることができていないという可能性も考えられますよ!
いつもの癖で仰向けでばかり眠っていませんか?
仰向けの姿勢で寝ていると、舌や首まわりの脂肪が重力によって上から垂れてきて、空気の通り道である気道を喉のあたりで塞ぎやすく、就寝中に大きないびきをかきやすかったり、肩こりを引き起こす原因につながると言われています。
気道が狭くなることは、ひどい時には「睡眠時無呼吸症候群」という、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気につながるケースもあります。
それは怖いですよね。
そういった症状を避けるためにも、実は横向きで寝るのがとってもおすすめの寝方なんです。
東洋医学では、疲れがとれる眠り方として、横向きの姿勢での就寝が一番良いとも言われているようです。
横向きの姿勢で寝ることができると、背骨への負担も軽減できて姿勢が悪くなることを避けられるほか、いびき対策や肩こりの改善にも効果的とされています。
今回は、仰向け寝に慣れてしまって、横向きではいまいち寝にくいという方のために、横向き寝用の枕の選び方やおすすめポイントなどをご紹介したいと思います。
横向き枕の選び方 肩こりを解消するためには?
ぐっすり眠るために最も重要な存在と言っても過言ではない枕ですが、横向き寝で快眠を得るためにはどのような枕を選べば良いのでしょうか?
いびきや肩こりでお悩みの方には、まず横から見た背骨のラインが地面と水平になることを意識した枕選びを行うようにしてください。
普通の枕で横向き寝をすると、どうしても背中から首がカーブを描くように曲がってしまいます。
この姿勢で長時間寝ていると、背中付近の筋肉がこわばってしまって休まらずに、疲労感が残ったまま朝を迎えることとなってしまいます。
また、変に力が入ったままの姿勢での眠りは、背骨のゆがみをも引き起こし、普段の生活での姿勢の悪さにもつながります。
とは言っても、自分の寝ている姿勢を客観的に見て、背骨が水平になっているかどうかを確認するのはちょっと難しいですよね。
パートナーなど、誰か寝姿勢を確認してもらえる方がいらっしゃる場合は、その方に確認をお願いしましょう。
一人暮らしなどで自分しかいないときは、寝具選びのプロである寝具店の店員さんなどに相談して枕の硬さや高さのアドバイスをもらうようにしましょう。
もし、あなたがふかふかの柔らかいベッドが好みで、深く体が沈み込むベッドを使用されている場合は、枕によって頭が上向きに持ち上げられやすいので、硬くて高さのある枕を選ぶことは避けた方が良いです。
あまり高さのない柔らかめ・低めの枕をおすすめします。
横向きで寝ることができると、空気の通り道である気道が確保できるので、空気が通りにくいことによって発生していたいびきに対しては軽減が期待できます。
もし一緒の寝室で寝ているパートナー等がいれば、横向き寝にしてからいびきが聞こえなくなったかどうか、いびきの音は小さくなったかどうか、確かめてみるのもいいでしょう。
横向き用枕って実際どうなの?ヒルナンデスなどTV番組でも紹介されたグッズについて
人は寝ている間に20回以上寝返りをうつと言われています。
そのため、横向き寝用の枕を選ぶ際は、寝返りをうてる形状のものにするのがおすすめです。
テレビ番組などでも取り上げられたこともある横向き寝用の枕は、寝る方向が固定されているものもありました。
小さな子供の昼寝の時に使用する添い寝用枕や仮眠用枕など、短い時間での使用を目的としている場合は眠る向きを固定した枕でも問題はないと思われます。
しかし、寝姿勢が一時的にいかに良くても、一晩中寝返りができないと、体の同じ箇所に絶えず圧力がかかってしまうので、血行が悪くなって逆に身体の痛みや、起きたときの疲労に繋がるおそれがあります。
特にずっと同じ向きの横向きで寝ると、頭の下敷きになっている片方の耳が痛いとなりがちです。
就寝中に使うための枕を探すのであれば、寝返りがうてる形状の左右どちらでも使える横向き寝用の枕を選ぶようにしましょう。
何なら、仰向け寝でも横向き寝でも両方使える枕であればベストですね。
もし、横向きで寝る時に、肩や手の位置に違和感を感じたり、足が不安定だと思う場合は、細長い形状の抱き枕を使って横向き寝にするのもおすすめです。
抱き枕を選ぶ場合は、私個人の経験上ですが、取り外しのできる洗濯機で洗えるタイプのカバーがついている商品がおすすめです。
抱き枕自体も洗濯機洗い可能であれば言うことなしですね。
洗えるカバーで覆われていることで清潔に保てますし、枕自体も家で洗って干すことができる素材なら、いちいちクリーニングに出す手間も省けて楽ですし、経済的です。
まとめ
今回は、いつも仰向けの姿勢で寝てしまって、横向きでは寝にくいという方のために、横向き寝用の枕の選び方やおすすめポイントなどをご紹介しました。
ぜひ、あなたも自分に合った枕や、自分にぴったりの就寝時の姿勢を見つけて、ぐっすり眠れる夜を手に入れてくださいね!