ツーリングに慣れてくると、もっといろいろなところへ、もっと遠くへ行きたくなる。
でも、街中での取り回しも諦めたくない。
そんなわがままにジャストサイズなのが400ccと250cc!
400ccのバイクは大型バイクと比較して軽量で扱いやすいパワーと、250ccよりも力強く走ってくれます。
対する250ccは高速道路ばかりのツーリングでは400ccに一歩譲るものの、下道での軽快さでは400ccに引けをとりません。
今回は長距離ツーリングの視点で、どんなバイクが適しているのか。
400ccと250ccを中心に、その悩ましいタイプを紹介していきたいと思います!
更にはツーリングを快適にする秘訣は身軽さ。
という事でオススメの荷物の運び方を紹介していきたいと思います!
長距離ツーリングに適したバイクは排気量で決まるの!?実はタイプで考えるのもおすすめ!
長距離ツーリングに適しているのは大排気量だ!
色々なサイトを見て回ったあなたは、そんなイメージをもたれているかもしれません。
もちろん正解です。でも、それだけでは語れないのがバイクです。
あなたが所有している免許証の種類によっても乗れるバイクの排気量は変わってきます。
「そうか。自分は中型(普通自動二輪)免許しか持ってないから長距離は無理か。」
なんて思っていませんか?
バイクには様々なタイプがあり、それぞれに得意分野があります。
中には排気量が小さくても、長距離ツーリングに適したバイクも存在します。
排気量にこだわりすぎて長距離ツーリングを諦める前に、一度バイクのタイプを見直してみましょう。
とにかく速く走るために作られたスポーツバイク。
長距離移動を得意とするスポーツツアラー。
ひたすら続く長い直線を快適に走る為に作られたアメリカン。
ラリーの様な舗装路から悪路までどんな路面状況でも走破できる様に作られたアドベンチャー。
林道などでも走破できるオフロードバイク。
ぱっと思いつくだけでもこれほどの種類があるのです。
そんな様々なタイプの中で長距離ツーリングに適したバイクは、スポーツツアラーとアドベンチャー。
それではそれぞれの特徴を挙げて、長距離ツーリングにオススメな理由をお伝えしていきますね。
女性ライダーのバイク選びについてはコチラで詳しく書いています。
女性ライダーのバイク選び!あなたはどのバイクを選ぶ?
スポーツツアラー
まずはスポーツツアラー。
大柄な車体とスポーツバイクと見紛うほどのアグレッシブな外観を持つこのタイプ。
特に舗装路での長距離ツーリングを得意とするバイクで、そもそもツアラーという言葉自体が「旅」という意味が含まれています。
大柄な車体に取り付けられたカウルと呼ばれる外装は、自然を生身の身体で感じる清々しさは残しつつ、疲労の原因である過度な走行風からライダーを守ってくれる役割があります。
それでいて教習車などでも使われるバイクとして最も基本の形であるネイキッドバイクに非常に近いライディングポジションで、長時間運転しても疲れにくい体制で運転する事ができます。
基本がネイキッドバイクという事で、サイドボックスやリアシートバッグと言った積載に関する追加装備の取り付けにも柔軟に対応できる、実に懐の深いその名の通りの「旅バイク」です。
デメリットとしては、豊富な快適装備が取り付けられていることによる車体重量。
こればかりは快適さとトレードオフという事で致し方ないところではあります。
しかしながら重量が増えることによるは何もデメリットばかりではありません。
適度な重量は走行安定性を高めることにも貢献するため高速道路などの巡航時の安定性はピカイチ!
長距離ツーリングには向かうところ敵なしといったところです。
車種としては、
ホンダCB400 スーパーボルドール
CBR400R
ヤマハYZF−R3
カワサキninja400
等があります。
アドベンチャーバイク
次にオススメなアドベンチャーバイク。
どちらかと言えばオフロードバイクを基本に、オンロードを走る際の快適装備を足し算していったバイク。
とお伝えするとわかりやすいでしょうか。
パリダカールラリーの様な劣悪な路面状況と舗装路を長距離に渡って走破する為に作られたバイクの形が原形となっています。
特徴としては、ゆとりのある長いサスペンションが路面のギャップ(デコボコ)を吸収してくれるため非常に乗り心地が良いです。
オフロードバイクがその起源という事もあり、オンロードバイクと比較してスリムな車体が特徴で、見た目より足つきが良いのも嬉しいポイントです。
オフロードバイクでは、悪路を走る時にはスタンディングというステップに足を乗せた状態で立って乗るポジションがあります。
アドベンチャーもその名残があり、オンロードバイクに比べて下半身にゆとりがあるため、長時間乗っていても疲れにくいと言えるでしょう。
オンロードでの高速走行、オフロードでの低速走行の両方をこなせることが目的に作られているので、エンジンがとてもマイルドな味付けになっているのもメリット。
アクセル操作に神経質にならなくて良い事も疲労軽減にとても有効になっています。
アドベンチャーは冒険という意味。
数日に渡る冒険もこなせる様に、スポーツツアラー同様積載性を追加するオプションが豊富に用意されているのも、長距離ツーリングには嬉しいポイントです。
デメリットとしては、元々オフロードバイクが基本ベースにいるので、オンロードバイクと比較するとシート高が高く足つきに若干難がある事。
しかしながら、車体がスリムな事で見た目よりは足つきも悪くありませんので、諦める前にお店などで一度またがってみることをオススメします。
また、アドベンチャーバイクは大型か250ccあたりの排気量が主流となっていて、400ccクラスに限定すると車種が非常に少ないのがデメリットです。
現在新車で買える400ccの車種としては
ホンダ400X
BMWG10GS
の2車種位しか有名どころではヒットしません。
どちらも非常におすすめできる車種ではあるのですが、バイクを選ぶ楽しみが少ないというのが最大のデメリットになるかもしれません。
排気量を落として250ccから探すと、非常に多彩なラインナップがある事を見ると、アドベンチャータイプが今非常にホットな市場である事が分かると思います。
250ccでは
スズキVストローム
ホンダCRF250R Rally
カワサキヴェルシス250
などがあります。
荷物はバイクに持たせよう!長距離ツーリングで疲労を軽減させるにはパニアケースかリアシートバッグがおすすめ!
いくらバイクが快適であっても重たい荷物を背負っていてはその恩恵は半減してしまいます。
ここでお伝えしたいのは、
パニアケース
リアシートバッグ
のススメです。
パニアケース
最初に紹介するのは、パニアケース!
基本的にはツーリング中はつけっぱなしにできるのがメリットでもあります。
ツーリング先で常に出し入れする荷物はせいぜい財布、スマホ、カメラくらいだと思いますが、実際ツーリングでの持ち物はレインウェア、洗顔用のウェットシート、帰りにはおみやげ等多岐に渡ります。
もちろん長距離ツーリングともなれば、宿泊ツーリングなんて事も考えられますので、そうなると着替えも持っていかないといけません。
意外にバッグから出す様で出さないツーリング時の持ち物を収納するには、パニアケースがオススメ。
パニアケースの多くは鍵がかけられますので、貴重品意外の荷物はパニアケースに入れたまま、身軽に旅先でのアクティビティを楽しむ事ができます。
貴重品や頻繁に出し入れするものなどは、ウェストポーチやワンショルダーバッグに入れてひとまとめにしておきそのままパニアケースの中へ。
休憩の時やアクティビティの時だけウエストポーチやワンショルダーだけをさっと取り出して持ち運べばとてもスムーズですよね。
宿泊の際などはパニアケースごと外して宿に持ち込めばOK!
まるでバイクに装着できるスーツケースのように使うのが使いこなしのコツです。
デメリットとしては、パニアケースを取り付けるためのベースをバイクに取り付けなければいけないため、パニアケースを必要としない買い物などでもベースはバイクにつきっぱなしになっています。
そのため若干見た目が損なわれるという事がデメリットです。
リアシートバッグ
そこで登場するのがリアシートバッグ。
こちらは専用のバンドをシートで車体と挟み、プラスチックバックルでバックとバンドを固定するという方法。
リアシートバッグであれば使わないときはバンドごと取り外しが出来ますのでデザインを損なう事はありません。
デメリットとしては、取付取外しが容易であるため盗難防止対策を自分で施さなくてはならない事。
もしくは常に持ち歩かなくてはいけない為利便性はパニアケースよりも劣ります。
また、リアシートの座面にバッグを乗せる為、二人乗りでツーリングをする事はできませんので注意が必要です。
しかしながらリアシードバッグは基本的に人間が運ぶ事も重視されていますので、バイクに乗せていないときはリュックにできたり色々工夫が凝らされています。
休憩やアクティビティの時にも常に荷物を持ち歩きたい。
という事であればパニアケースよりもメリットが大きくなる事も十分に考えられます。
バイクへの取り付けの汎用性に関してもパニアケースよりも優れています。
車体にベースを取り付けるパニアケースでは、バイクの構造によっては取り付けられない車種もあります。
対するリアシートバッグはバンドでシートを囲うように取り付ける方法であることから、取り付けに関し非常に高い汎用性があります。
どちらも落下させてしまうと大事故に繋がりかねませんので、安い無名メーカーのものよりも少々値段張りますが、有名メーカーのものを選びましょう。
特にパニアケースの場合は取り付けにも技術が必要になるため、自信がなければディーラーや用品店などプロの手で取り付けてもらうようにしましょう。
まとめ
長距離ツーリングにおすすめのバイクタイプをはじめ、バイクに荷物を積載する事で疲労を軽減するパニアケースとリアシートバッグをご紹介させていただきました。
それでは、簡単にまとめてみましょう。
①長距離ツーリングに適したバイクは排気量だけで決めるべからず!バイクのタイプにも注目してチョイスしましょう!
②そのタイプの中から長距離ツーリングに適するのはスポーツツアラーとアドベンベンチャータイプ!
③長距離ツーリングで荷物を背負うと疲労度がアップしてしまう。荷物はパニアケースかリアシートバッグでバイクに運んでもらうべし!
でした。
今回の記事を参考に、長距離ツーリングにどんどん出かけていきましょう!