体験館どんぶらは、富士川サービスエリア(上り)道の駅 富士川楽座の2階にある科学の体験館です。こちらの魅力はなんといってもスタッフの方々の科学に対する情熱!お子さんに科学に親しんでもらいたい、楽しんでもらいたいという思いです。今回は富士川楽座 体験館どんぶらの魅力と、利用する時に知っておきたいことをまとめました。
体験館どんぶらって、どんなところ?
体験館どんぶらは、「身の回りにある科学や理科のしくみについて、体感しながら学んでもらいたい」というコンセプトのもと、道の駅 富士川楽座に2000年にオープンし、スタンプラリーや実験教室、クラフト教室などが楽しめます。
「体験館どんぶら エコガクシール帖」を1家族1冊いただいて保管し、下記イベントにどんどん参加してシールをもらい、家族の分のシールを定められたページに集めていきましょう(これが後述するお得情報につながります→お得な利用方法)。
- スタンプラリー
体験館に隠されたどんぶらのキャラクターのスタンプ18個を探し出し、入場の際に渡される用紙に押印して集めるゲームです。スタンプの隠し場所は毎月変わりますので、いつ行っても新鮮です。用紙は大人の分もいただけるので、ぜひ大人の分も押印してください。
ネタばれですが、この時にスタンプの横にちょっと、どこにそのスタンプがあったのかを自分がわかるようにメモしておくと、後述の「迷探偵どんぶら」で役に立つことがあります。記憶力の良い方は、もちろん必要ありません。
どんぶらは子供が探検気分を味わえるような造りになっていますし、子供目線で隠されていますので、これがなかなか手強いです。見つからないと本当に悔しい!どうしても見つからない時には、スタッフの方に助けを求めるとヒントがもらえます。
小さいお子さんはスタンプを「ぺったん」するだけで大喜びです。継続的に通っていると、お子さんの動きが素早くなったり、自分でスタンプを見つけられるようになったりと、成長がよくわかるのも親にとってはうれしい発見です。
すべてのスタンプを見つけたらスタッフの方に答え合わせをしてもらい、どんぶらキャラクターのシールをもらい、エコガクシール帖の「どんぶらの仲間たち」のページに貼りましょう(大人の分もシールをもらえます。クイズラリー、迷探偵どんぶらもできてから答え合わせをしていただいてもいいです)。
- クイズラリー
スタンプラリーの用紙の裏、左半分にクイズがあり、館内の展示物や、体験展示に隠されているヒントを探しながら答を書いたり、自分で体験した結果を記入したりします。問題は1カ月ごとに変わります。わからない時にはスタッフさんがヒントを教えてくれます。
子供が小さい時には、全部親が解いて記入して提出するだけ(それでOK)ですが、だんだん、子供が拙い文字ながら自分で書きたがるようになったり、自分で答を探すようになったり、継続的に通っていると成長が手に取るようにわかります。
これも、答え合わせをしてもらって、どんぶらのキャラクターシールをいただき、エコガクシール帖の「どんぶらの仲間たち」のページに貼りましょう(大人の分もシールをもらえます)。
- 迷探偵どんぶら
館内一番奥にある「迷探偵どんぶら」のコーナーからスタートします。スタンプラリーの用紙の裏、右半分を見ながら、館内にあるクイズを一つずつ解いていくと、一つの答にたどり着きます。
このクイズは、ついつい大人が張り切ってしまうのですが、難易度も問題のタイプも色々なので、その時の問題とお子さんの年齢によって、だんだんお子さんを巻き込んでみましょう。
このクイズの最終的な答えがどんぶらのキャラクターの中の一人で、名前を書くのではなく、そのスタンプを押す、という解答の仕方になることが多いです。「え!?このスタンプ、どこにあったっけ?」となりがちなので、記憶力に自信のない方は、各スタンプを見つけた時に場所をメモしておくと便利です。
答がわかったら、スタッフの方に答え合わせをしていただいて、どんぶらのキャラクターシールをいただき、エコガクシール帖の「どんぶらの仲間たち」のページに貼りましょう(大人の分もシールをもらえます)。
- わくわく実験(時間制)
楽しく面白く、身近な実験を、スタッフの方が見せて下さいます。内容は1カ月ごとに変わります。参加無料です。科学館の実験は土日祝日だけのことも多いのですが、こちらは平日でも変わりなくやってくださるのが本当にうれしいところです!ここにもスタッフの方々の心意気が感じられます。
確かに大きな科学館の実験のようにお金がかかった実験ではありませんが、身近にあって、家でもう一回自分でできるような実験をやってくださるのが魅力で、家に帰ってから子供の「大実験?」に付き合わされることもしばしばです。その場限りで終わらないから、科学に対する親しみが継続し、好奇心や知識が深くなっていくのだと思います。
実験を見ると実験のシールをもらえるので、エコガクシール帖の「わくわく実験」のページに貼りましょう(大人ももらえます)。
- どんぶら探検隊(時間制のゲーム大会)
家族ごとなどでチームを組んで出場し、館内に隠された答を探し出してくる探検ゲームです。土日祝日に限らず、平日でも楽しめます!参加するだけでシールがもらえ、エコガクシール帖の「どんぶら探検隊」のページにシールを貼ることができます。優勝するとシール3倍です!
例えば、国名を添えた国旗のカードが館内の様々な場所に貼ってあります。各チームに国旗のカードが同じ数ずつ配られますので、制限時間内に国旗を探して、正しい国名を記入して戻ってきます。一番多く正しく答えられたチームの優勝です。同点の場合は代表者のじゃんけんになります。
- クラフト教室(時間制)
無料クラフト、100円クラフト、200円クラフトがあります。どれも、スタッフの方が知恵を絞った楽しい工作です。土日祝日しか工作を行わない科学館も多いですが、平日でも変わらず行っています!入口に見本が置いてありますので、作ってみたいなと思ったら、時間をご確認の上、入場券と一緒にチケットを購入しておくと便利です。
体験館どんぶらの場所・アクセス
体験館どんぶらは、富士川サービスエリア(上り)道の駅 富士川楽座の2階にあります。東名高速道路上り線からも一般道からもアクセスできますし、JR富士川駅から路線バス(山梨交通バス 富士川楽座下車)も通っています。富士川駅からタクシーだと1080円程度です。
富士川楽座へのアクセスはこちら
http://www.fujikawarakuza.co.jp/access
営業時間・休館日について
営業時間は、平日は10:00~16:00、土日祝日は9:30~17:00で、定休日は火曜日です。体験館どんぶらの企画展の入れ替え期間は当館のみ休館になりますし、富士川楽座は施設保守点検のための休館日を設けることがありますので、ホームページ等で予めご確認ください。
休館日、臨時休館日のご案内はこちら
http://www.fujikawarakuza.co.jp/facility
授乳室、おむつ替えについて
体験館どんぶら内には、おむつ替えシート及び授乳室はありません。入場券を見せれば出入り自由となっていますので、一度館外へ出ていただきます。
おむつ替えシートは富士川楽座内各階の多目的トイレに設置されていますので、館外に出て少し歩けば2階の多目的トイレがあります。3階はサービスエリアに直結のため、混雑しやすいです。授乳室は1階にあります。
場合によってはお昼を食べながら富士川サービスエリアEXPASAの方で済ませるのもおすすめです。
富士川楽座のフロアマップはこちら
http://www.fujikawarakuza.co.jp/facility
ベビーカーについて
少なくとも体験館どんぶらだけでしたら、ベビーカーをお持ちにならない方が便利です。そんなに広い施設ではないですが、滑り台、ネット、トンネル、スロープ、階段などがあったり、入り組んだりしていて、とても広く感じられ、お子さんが探検気分を味わえるような造りなのです。階段でしか行けない場所もあります。
どんぶら館内の2階に小さなお子さんが靴を脱いで遊べるスペースがあり、ブロックや小さな滑り台などが置いてあります。傍らにはテーブルと椅子が置いてあって、親御さんが近くで見守ることができます。こちらも、スロープはあるのですが途中にトンネルがあるので、ベビーカーで行くのは難しいです。
また、団体客のある日や雨天の土日祝日などは混雑しやすいので、ベビーカーは危険になってしまう可能性があります。実際、私はこちらにベビーカーを持ち込んだ方を見た記憶がありません。
ランチ等について
施設内は水分補給のみOKです。チケットを見せれば出入り自由となっています。せっかくですから、富士川楽座や富士川サービスエリアEXPASAのグルメやお土産をたっぷりと楽しんでください。お子様が好きなものもたくさんありますよ。
ちなみにうちの子のお気に入りは、地味で申し訳ないのですが「かっぱまんじゅう」で、これをお昼ご飯代わりにします。富士川楽座3階(サービスエリアと直結の階)の奥で、かっぱまんじゅうを作っているところをガラス越しに見ることができるのです。
幼い頃うちの子はおっぱい大好きで食事をなかなかとらなくて悩んでいたので、この製造工程を好きなだけ見せてから買って食べさせたのですが、それが恒例になってしまいました。「卵も小豆も入っていて栄養満点!一回くらい大丈夫。」なんて自分を納得させて……。
「かっぱまんじゅう」はお土産なら機械の前に箱入りのものが置いてありますが、すぐに召し上がるのであれば、入口の方(レジより入口に近い方)のワゴンに、お買い得品(多分、前日の売れ残りで賞味期限は残っているものをビニール袋にまとめたもの)を売っています。うちの子はいつもこれです。
富士川楽座の食べる、買う情報はこちら
富士川サービスエリアEXPASAについてはこちら
https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=33
お得な利用方法
富士川楽座には直径14mのドームにMEGASTAR-Ⅱ-Aで投影する星空が美しいプラネタリウムがあり、体験館どんぶらとセットでチケットを購入すると、100円お得になります。お時間がありましたら、ぜひご覧ください。
また、6カ月間有効のフリーパスポートもあります。6カ月のうちに体験館どんぶらかプラネタリウムのどちらかだけでも5回利用すれば元が取れます。
料金についてはこちら
また、何度も出てきました体験館どんぶら「エコガクシール帖」ですが、「どんぶらの仲間たち」「わくわく実験」「どんぶら探検隊」のすべてのページにシールが貼られると、特典として、オリジナルグッズ(かわいいどんぶらキャラクターのバッヂ)がプレゼントされるとともに、1名様1回入場無料券がいただけます!
シール帖は以前、1年間の有効期限が設けられていたのですが、うれしいことに期限がなくなったので、時々しか行けない方も、大切に保管して活用してください。家族分のシールを一冊のシール帖に貼って、大人分の入場料を無料にしてもらえますので、どのイベントにももれなく参加して、シールを集めましょう!
その他の見どころ
富士川楽座、富士川サービスエリア(上り)EXPASAからは天気の良い日には美しい富士山の姿をみることができます。EXPASAには大観覧車Fuji Sky Viewもありますので、絶景をお楽しみください。
体験館どんぶらの魅力(体験談)
体験館どんぶらの魅力はなんといっても、科学の知識と情熱あふれるスタッフさんとの距離が近いことです。確かにこちらよりお金がかかっている科学館はいくつもありますが、これほど熱心で、「子供に科学を好きになってもらいたい!」という気持ちを感じる場所を、私は他に知りません。
私は家から30分以内の場所に、かなりお金をかけた科学館があるにも関わらず、そちらに見向きもせずに、片道1時間半以上かけ、電車とバスを乗り継いで、子供が幼稚園に入園するまでは月に1回こちらまで通っていました。
子供の父親は最初、何故そんなことをするのか不思議がっていましたが、自分でも両方行ってみて納得したようで、今では体験館どんぶらは雨の日のお出かけ第一候補です。
確かに高額な設備はありませんが、手間隙をかけ、工夫をこらした情熱あふれる手作り感満載の展示物は素敵ですし、家で作る時のヒントになります。また、スタッフさんが苦心して作ったものなので、不具合がおきても、スタッフさんがすぐに直してくださいます。
来場者が科学の不思議を上手に体験できているかを、さりげなく見ていて、差し出がましくない程度に声をかけてくださる心配りも、他の科学館ではないものです(上手に体験できていなくても知らん顔の科学館もありますからね!)。
平日でも実験や工作などのイベントを変わらずに行ってくださるのもうれしいです。幼稚園入園前のお子さんでしたら、ぜひ平日にいらしてください。すいているので、ゆっくりと遊べます。時々小学生の社会科見学や団体客と重なることもありますが、そんなに長時間ではないですし、スタッフの方に様子を伺って、場合によっては一度外に出るのもいいですね。
体験館どんぶらで、どのくらいの時間を遊ぶことができるかは、親御さんや子供さん、企画によっても大きく異なります。2時間くらいとおっしゃる方もいるようですが、私は子供が幼稚園に入る前から小学生の今でも、たいていは10時から16時頃まで遊びます。
スタンプラリー、クイズラリー、迷探偵どんぶら、わくわく実験、どんぶら体験隊、クラフト教室、すべてを体験し、合間にお昼を食べるので、結構忙しく、プラネタリウムも観覧車も行かずにどんぶらだけで一日楽しく過ごすことができます。
まとめ
富士川楽座にある体験館どんぶらは、大きな施設ではありませんが、情熱あふれるスタッフさんがたくさんいます。継続的に通うと、子供の成長がよくわかるとともに、子供の科学に対する好奇心や興味を伸ばしてあげることができます。大人も子供もいろいろな発見がある楽しい場所です。ぜひ足を運んでみてくださいね。