蛍のえさ、生きられる環境とは?

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昔は当たり前のように見られたホタルですが、今では限られた地域や施設でしか見ることができません。ホタルを見たい、子供にホタルを見せたい、と思う方もいらっしゃるでしょうね。

蛍の名前の由来、光る理由とは?

 

ホタルの名前は、「火垂」「火照」「星垂」などに由来すると言われています。「星」も「火」が語源です。いずれも「光る」という特徴から名付けられたと言えます。

しかしながら、日本にいる約50種類のホタルの中で、幼虫の時も成虫になってからも光るのは少数派で10種類くらい、ほとんどのホタルは成虫になると光らないのだそうです。

ホタルが光るのはオスとメスが出会うための合図、というのは広く知られていますから、成虫になって光らないホタルはどうやって結婚相手を見つけているのか?気になりますよね。

光らないホタルは、昼間活動するので、光らなくてもお相手を見つけることができるのだそうです。ホタルは求愛の他に、仲間とのコミュニケーションの際や、刺激を受けた時、敵に襲われた時にも光ります。

最も知られているゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫、成虫の時だけでなく、卵や蛹の時にも光るそうです。かえって目立ってしまいそうですね。

 

蛍のえさは?どんな一生をすごすの?

 

ここではゲンジボタルについてとりあげてみます。

オスは強く光りながら飛び交い、メスは草や木の葉の上で小さく光りながら結婚相手を探します。交尾をするとオスはすぐに死んでしまいます。

メスは水辺の湿ったコケに卵を産みつけます。コケは卵を乾燥から守ってくれます。卵は約一カ月で孵化します。

幼虫はすぐに水の中に入ります。約9カ月間、主にカワニナという巻き貝を食べ、脱皮しながら大きくなります。自分より大きなカワニナでも、消化液をかけて溶かして食べます。幼虫の姿で冬を越します。

春になると雨上がりの日を選んで陸に上がり、やわらかい土の中にもぐって蛹室をつくり、蛹になります。

30~40日で羽化し、地上に出ます。成虫になると夜露しか飲みません。幼虫の時に蓄えた栄養だけで生き、結婚相手を見つけて交尾し、成虫になってから10~14日程度で死んでしまいます。

この一生を送ることができる環境が、ホタルには必要になります。つまり、

・水がきれいなこと

・えさになるカワニナがいること

・卵を産みつけることができる湿ったコケが水辺にあること

・蛹になる時に上陸してもぐれるようなやわらかい土があること

・成虫になってから飛ぶための空間があること

・成虫が休むための低い木があること

・外灯などの明かりがないこと

こういう環境は全国で減っているので、ホタルの生育条件の一つとして、「いつもホタルのことを考えて力を合わせ、ホタルとホタルが生きられる環境を守ろうと力を尽くしてくれる人々が近くにいること」を挙げる方もいるくらいです。

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蛍が見たい!どんなところで?準備は?

 

ホタルが見られる場所は少なくなっていますが、ホタルの鑑賞会が催される場所や施設もあるので、でかけてみてはいかがでしょうか。地域で地元の町おこしとして行われたり、自然公園や自然体験施設、そして意外なところでは下水処理場でも行われています。

なぜ下水処理場でホタル?と思われるかもしれませんが、「下水という汚れた水を、ホタルが住むことができるくらいにきれいにしています!」というアピールなのです。

ホタルを見に行く時に注意していただきたいことがあります。

〇服装:長袖、長ズボン、運動靴

虫刺されなどを防ぐために長袖、長ズボン、夜は冷えることもありますから、羽織るものもあると安心です。ホタルがいるのは水場の近くが多く、岩があったり、濡れて滑りやすかったりしますし、ホタルは光を嫌うので、個人個人では明かりをつけないでスタッフが用意したわずかな明かりだけで行動するように求められる場合もあります。足元に不安がないように運動靴などで行きましょう。

〇光るものは厳禁

ホタルは光をきらうので、懐中電灯、フラッシュ撮影などは絶対にやめましょう。ホタルが光らなくなってしまいます。

〇天候をチェック

ホタルは雨が降ると飛びません。寒くても飛びません。どこかのイベントで、ホタルが一斉に乱舞するところを見てもらおうと、段ボールにホタルをたくさん入れて準備していたのに、雨が降って寒かったので、放したホタルはあっという間にボタボタと落ちてきて、追い立てても飛ばなかったという話を聞いたことがあります。ホタルにも飛びたくなる陽気があるのです。雨でなく、気温が20℃以上で、風のないじめっとした日がホタルは好きです。また、月が明るい夜でない方が、ホタルの光だけを楽しむことができます。

〇マナーを守って

大声で騒がない(夜ですから)、迷惑駐車をしない、ごみは持ち帰る、自然やその場の環境を壊さない、ホタルに触ったり捕まえたりしない、など、最低限のマナーは守りましょう。

ホタルが生きられる環境は減っていますし、地域や施設の方々が条件を維持するために毎日努力してくださっていることを忘れないようにしたいですね。

まとめ

 

幻想的な光で私たちの心をひきつけてやまないホタル。私も子供に見せてあげたくて、近くの公園の日本庭園で行われたホタル観賞会に行ったことがあります。庭園には塀はあるのですが網のようなものはなかったので、「ホタルが逃げていなくなったりはしないのかしら?」と不思議に思いました。

でも、スタッフの方が、ホタルが生きられる条件の話をしてくださった時に、「ホタルはここの外では生きていけない、この狭い場所から出たら子孫を残すことができないから出ていかない。出ていくことができないのだ」と理解しました。同時にとてもホタルに申し訳ないような切ない気持ちになりました。

子供にも、そのまた子供にも、ホタルを見せてあげられるような日本、そして日本人でありますようにと、願わずにはいられません。

 

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