酒蒸し、パスタ、味噌汁、しぐれ煮、中華風炒め…和洋中、あなたが食べたいあさり料理は何ですか?!あさりの旬は2月~5月と9月~10月ですが、スーパーでは冷凍のものが売っているので1年中楽しめますよね。ところで、料理をする時1度に使い切れず困ったことはありませんか?!
あさりはうまく保存すれば長期間美味しくいただける食材です。
・冷蔵保存の場合は、砂抜きと塩抜きをした日も含めて1~2日
・冷凍保存の場合は、冷凍した日から1ヶ月で使い切るとそれぞれ美味しく食べられますよ。少し時間はかかりますが、下処理の方法は簡単なのでぜひ試してみてください。
あさりはどれくらい日持ちするの?!美味しく食べる方法!
あさりは、
・潮干狩りで持ちかえる
・スーパーで購入する
この2つの方法で手に入れることが多いですよね。すぐ自宅に持ち帰ることが出来れば良いのですが、距離がある場合、その間も大事な保存期間となります。実はあさりはデリケートな貝なのです。
・揺れに弱い・・・持ち運ぶ際、あさり同士がぶつかるとストレスを感じ衰弱してしまいます。
・温度調節が大切・・・あさりを保存するのに最も適している温度は10~15度です。
20度を超えると弱り始めてしまいます。
あさりを持ち帰る場合は水道水や真水で洗い、クーラーボックスに保冷剤とともに入れるようにしましょう。冷蔵庫に保存するまでの工程はこちら、
1、洗う
2、砂ぬき
(3、塩抜き)
砂抜きはあさりが海水と共に吸い込んでしまった砂を吐き出させるために行います。あさりを食べた時「ジャリ」っと砂を噛んで嫌な思いをしたことはありませんか!?私も経験しましたが、噛んだ時の感触や頭がキーンとなる感じがとても苦手です。これを防ぐために必要な作業なのです。
塩抜きはあさりの体内に溜まっている塩分を取り除くことです。
潮干狩りで採ったあさりには海水や塩分が残っていて、そのまま料理すると塩辛くなってしまいます。こちらはスーパーで売っているあさりには必要ありません。では、早速手順をみていきましょう。準備するものは
・網付きの平たいバットやカゴ
・海水またはカルキを抜いた水
・塩
以上です。
1、あさりを洗う&死んだものを取り除く
貝同士を擦り合わせるように洗います。潮干狩りで採ったあさりの表面には、食中毒の原因「腸菌ビブリオ」が付着している可能性があります。菌が気になる場合は台所以外で洗いましょう。洗いながら、死んでしまっているあさりを取り除きます。
以下3つが合図です。
・殻が開いている
・貝同士をカチカチぶつけた時濁った音がする
・臭いにおい
他の生きている貝に影響するので、これらは捨てましょう。
2、塩水の準備
海水を持ち帰った場合は、それを使います。ない場合は、海水と同じ3%濃度の塩水を作ります。500mlに大さじ1の塩を入れます。その際、水は可能であればカルキが抜いてあると砂抜きの効率があがります。
カルキの抜き方…水道水を汲んで1~3時間置いておく。または1度沸騰させ冷ます。面倒な場合は水道水から作った塩水でも大きな支障はありません。水温は20度がベストです。
3、網付きバットにあさりを並べ塩水に浸す
ザルで底上げすることで、あさりが底に沈んだ砂を再び吸うことを防ぎます。貝は重ならないよう広げ、塩水をひたひたになるまで入れます。
4、バットの上に新聞紙を被せる
暗い環境の方があさりは砂を吐きやすいです。また、砂抜き中水が飛び散ることを防ぎます。
5、冷暗所におく
潮干狩りしたものは4時間、スーパーで買ったものは2~3時間置きましょう。室温が冷たすぎると貝が閉じてしますし、暑すぎると貝が死んでしまうので置く場所工夫したり、クーラーで温度調節をしましょう。
6、再度あさりを水道水で洗う
殻を擦り合わせるように洗い、更に死んでしまったあさりがないか確認しながら洗います。
7、塩抜き
バットの網の上にあさりを並べ、新しいキッチンペーパーや新聞紙を被せて1時間〜3時間置きます。
8、1~2日で食べ切る場合は野菜室で保存
あさりを湿らせた新聞紙で包み、ビニール袋へ入れます。この時、あさりが呼吸出来るように袋の口は閉じないようにしましょう。時間はかかりますが、1つ1つの工程は簡単!下処理をしっかりすることで安全に美味しく食べられるので、お子さんもきっと大喜びです。
あさりは冷凍も出来る!ちょっとの手間で美味しく保存する方法!
大量にあさりを持ち帰ったり、一人暮らしの場合2日では使い切れませんよね。あさりは冷凍保存すれば1ヶ月ほど保存出来ますのでこの方法であさりを美味しくいただきましょう。下処理は、冷蔵保存の時と同じです。
6または7の工程の後、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。金属トレイに重ならないよう並べて冷凍庫へ。数時間後、凍ったらフリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷凍庫で保存します。急速冷凍することで風味を保ったまま保存出来ます。
私は基本的にこの方法で冷凍していますが、面倒な時は、
水気をふき取る
→ 空気を抜いてフリーザーバッグに入れる
→ 冷凍庫へ
とショートカットします。この方法でも大丈夫です。実際調理する時は、自然解凍などはせずそのまま調理してください。ポイントは
「凍ったまま強火ですぐ加熱すること」です。
例えば、酒蒸しはお酒をしっかり沸騰させてからあさりを入れる、パスタはフライパンを温め強火で調理する。調理の過程で難しい場合は、あさりだけの鍋を作って一気に加熱するようにしましょう。
冷凍保存したあさりを徐々に加熱すると貝が開かないので注意しましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。あさりは正しい手順を経て保存すれば、美味しく、長期間保存が可能です。調理する時は一気に加熱します。殻が開かない場合は死んでいる可能性もあるので食べない方が良いです。今日の献立にあさり料理を一品加えてみませんか。