そろそろ夏休みの計画でも立てようか。と思った時に頭に浮かぶのはお盆の時期。何気なくお休みをもらっているお盆の時期ですが、実はご先祖様と密接な関係があるものです。今回はそんなお盆のお供え物の意味や時期をお伝えしていきますね。
そもそもお盆とは、ご先祖様や亡くなった人たちが天国(浄土)から私たちのいる以上に精霊となって戻ってくると言われる時期。お盆というと、8月中旬ごろの連休を思い浮かべる方がほとんどかとは思いますが、実はお盆は地域によってさまざま。
東京や関東近辺では7月15日を中心に、その他では8月15日を中心に行われている為、帰省ラッシュは8月のお盆が全国的に中心になっているのが現在のお盆の形です。
中心と申しましたが、ご先祖様の精霊は日帰りではなく数日間いらっしゃいます。
2019年では8月13日から8月15日までがお盆となっています。
お盆にお供え物をする意味とは?NGなものはある??
まずお盆にお供え物をする意味とは、先程お伝えしましたように、ご先祖様が戻って来られた時におもてなすものです。神様や仏様に贈るお供え物とは少々意味が違いますのでそれほど難しく考える必要はありません。
ご先祖様が好きだったものをお供えするのが良いでしょう。
ですが、いくら難しく考える必要はないと申し上げても最低限のマナーや時期柄気を付けなくてはならないこともあります。
マナーとしては、ご先祖様といっても死後は仏様になるといった宗教的な理由から「殺生」を連想させるお肉やお魚は避ける方が良いでしょう。(日本には宗教の自由があり、様々な宗教があり、宗教によりけりという事もありますがそもそもお盆は仏教が発祥となっておりますので、ここでは仏教とさせて頂きます。)
また、お盆が夏の暑い時期であることからも腐りやすいといった観点からもお肉やお魚は避けたほうが良いですね。お盆のお供えとして定番なのは、果物、お花、蝋燭やお線香などが定番とされています。中でも丸いものは「縁」を連想されることから縁起が良いといわれています。
季節柄スイカやメロン、ブドウなどが好まれるお供え物です。
お花については菊が定番ですが、特に菊ではないといけないという事はありません。
しかしながら、香りの強いものや毒性のあるものは故人が好きだったお花でも避けた方が良いです。
蝋燭やお線香については個人を偲び、朝と夜に灯しお線香をあげて拝むと喜んでいただけると思います。最後にお供えのマナーとして全体的に言える事ですが、偶数は割り切れる事から「縁が切れる」といわれており避けた方が良いでしょう。
お盆のお供えはいつからいつまで?時期ってあるの??
お盆の時にどうしても帰省ができない!また、あまりにも遠方すぎて直接お供えに行けないという場合にはお供え物を送るのが良いでしょう。
その場合は盆入りである13日までに送るのがベストです。しかしながら地域によってはお中元とも重なる場合もある為、余裕をもって10日までに届くようにするのが良いでしょう。
つまりは送る場合は10日から13日までに届くように意識しておきましょう。また、その場合は日持ちの良い物を選ぶようにしてください。何故ならお盆の期間中、つまり3日間はお供え物を切らさないようにするのですが、どうしても傷みやすいものなどは下げてしまい新しいお供え物を供える事になっています。
といいますのも、お供え物を腐らせて捨ててしまうよりおいしく食べられるうちに食べてしまった方がご先祖様も喜ぶといわれているからです。
まとめ
何気なくお休みをいただいている感じのあるお盆ですが、実はご先祖様の精霊と一緒に過ごす時間であり、いつも見守ってくれているご先祖様に感謝の気持ちをしっかり伝える時期でもあります。
とはいえ、あくまでご自身のご先祖様ですからそれほど難しく考える必要がないのはお判りいただけたかと思います。
一番大切なのは、故人をしっかりと偲ぶこと。そうすればおのずと何をお供えしたらよいかも浮かんできますよね?日にちと最低限のマナーだけ守って、今年もしっかりご先祖様に感謝の気持ちをお伝えしましょうね!